主はわたしたちのところに来られた。同じ深い闇を通って

「布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子」、人間的に悲惨で貧しい状況の中で生まれたこの乳飲み子が救い主であるとはいったいだれが信じることができるでしょうか。しかし、貧しい羊飼いたちは布にくるまれたイエスを見てすぐ救い主と信じました。暗闇の中に置かれている自分たちのところに、神ご自身が同じ深い闇を通って来られたのだと。

今年もコロナ禍のために人々は接触を避けています。感染しないための距離は、紛争や貧しさのために家を追われた人たち、難民となった人たちに対する「無関心の距離」となってさらに広がり、彼らを覆う闇はますます深まってしまいました。しかし、その闇を通ってイエスは駆けよってこられたのです。

飼い葉桶の中で眠る乳飲み子イエスは私たちに向かって無言のうちに語っているようです。「私はここにいるから、どうか、この大切な人たちに光と希望をもたらしてほしい」と。

日本カトリック難民移住移動者委員会 委員長 松浦悟郎

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