カトリック教会では、毎月「祈りの意向」を示し、教会全体が日々の祈りの中で、その意向に基づいて祈るように招いています。2020年8月の意向は「海に携わる人々のため」です。教皇フランシスコはビデオメッセージの中で、海で働き生活するすべての人、とりわけ船員、漁業従事者とその家族のために祈るよう呼びかけておられます。

船員や漁船員たち、そして彼らの家族の生活は非常に困難なものです
彼らは、時に強制労働の被害者であったり、
遠く離れた港に置き去りにされることもあります
産業化した漁業競争や海洋汚染の問題は、
彼らの仕事をいっそう複雑にしています
海に携わる人々がいなければ、世界の多くの地域は飢えに苦しむでしょう
海で働き生活するすべての人々、
船員、漁船員とその家族のために祈りましょう

ビデオメッセージを紹介するバチカンニュース(英語記事)では、7月第2主日の「船員の日」、カトリック教会の船員司牧(AOS)とステラマリスセンターの活動についてもあわせて紹介しています。(日本語記事はこちら

教皇のビデオメッセージを作成した「教皇の世界の祈りネットワーク」は、船員についてのインフォグラフィックを発表しました。2011年から2020年の間に、745人の船員が死亡し、8611人が負傷しています。一部の地域では、船が海賊の標的となっている状況があります。海で働く人々が直面する危険の中には、遠く離れた港での遺棄、強制労働、死亡、負傷、海の汚染などがあります。世界では30億人もの人々が、その生計を海洋や沿岸の生物多様性に依存しています。およそ2億人が漁業に直接または間接的に雇用され働いています。 海洋・沿岸の生物多様性の市場価値は、世界のGDPの約5%を占めています。

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教皇フランシスコのビデオメッセージ「教皇による祈りの世界ネットワーク日本」による日本語字幕版