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FAX NEWSFAX NEWS No.25発行責任者:谷 大二 第91回 世界難民移住移動者の日 2005年9月25日(日)「とらわれ人に解放を(ルカ4:18)」難民移住移動者の日、委員長メッセージ
「外国人だけを収容」する国の施設が、日本に3箇所あります。どのような「外国人」が「収容され」ているのでしょうか? 強盗犯? 殺人犯? 収容されている人々のほとんどは、家族を養えない故国を出て日本にたどり着き、低賃金の職場で汗を流していた真面目な人たちです。日本に滞在するために必要なビザの期限が切れたという理由で、彼らはせまい空間に押し込められ、プライバシーのかけらもない生活を強いられています。夫婦は引き離され、親子は分断され、手紙はすべて検閲される日々。しかも、そうした生活がいつ終わるとも知れない状態でつづきます。その中で、彼らは体調を崩し、精神のバランスを失って行きます。それだけでなく、こんな例も報告されています。 (1)2か月といわれた収容が1年以上も 東南アジアから来て超過滞在になっていた男性が、日本人女性と結婚しました。彼らは市役所に結婚届を提出し、長い交渉の末、ようやく入籍することができました。その書類をもって、彼らは入管に行きました。配偶者ビザを発給してもらうためです。ここでも長い交渉が必要でした。そして、やっと認められたときに「超過滞在なので、2か月間だけ収容する」と宣告されました。ところが、夫が解放されたのは何と1年2か月後だったのです。しかも、配偶者ビザを手にするまで、解放後さらに数か月待たなければなりませんでした。なぜこのような嘘が横行するのでしょうか? (2)人身売買の被害者さえも収容される 南米や東南アジアから業者の甘言にだまされて来日する女性たちがあとを絶ちません。楽で高収入の職業につけると思い込んでやって来た彼女たちが、日本で命じられた仕事が体を売ることでした。知らない間に高額の借金を背負ったことになっていて、それを返すために連日連夜「仕事」を強制されます。パスポートを取り上げられ、いうことを聞かないと故国の家族を殺すとまでおどされます。彼女たちの超過滞在が発覚すると、法務省は有無を言わせず罪人のように収容所に閉じ込めます。明らかに被害者である彼女たちをなぜ苦しめなければならないのでしょうか?
(3)幼児までも収容 長い収容の果てに国の手で強制的に故国に返されます(強制送還)。その際、被収容者が女性である場合、共に帰国する幼児がこの収容所に収容されることがあります。短期間とはいいながら(10日間ほど)外を眺めることもできない閉鎖された空間、しかもストレスでいらいらをつのらせている大人たちの中に、なぜ幼い子供を連れ込まなければならないのでしょうか? 基本的人権の擁護をうたっているはずの私たちの国で、首をかしげたくなるような人権侵害が日常的に起こっています。故ヨハネ・パウロ二世がたびたび若者たちに語ったことば、「キリスト者は移動者や難民の群れの中から響く助けを求める叫びに耳を貸さなければなりません。そして、より開かれた、より協力的な世界の夜明けを告げる希望の展望をはぐくんでいかなければなりません」(『2005年度 難民移動者の日教皇メッセージ』)が思い起こされます。「いわれなく 囚 われる人」のいない世界を築いていく決意を新たにしたいと思います。 2005年9月25日 日本カトリック難民移住移動者委員会 谷 大二(さいたま教区司教) *「第91回世界難民移住移動者の日」メッセージについてのお知らせ:毎年行われる「世界難民移住移動者の日」では、「教皇メッセージ」、及び「委員長メッセージ」が発表されます。両メッセージは、それぞれ、日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、ハングル、タガログ語に翻訳され、各教区本部事務所にお送りしています。それぞれ御要り用の方は、各教区事務所か、当委員会までお気軽にご連絡下さい。 約束してみませんか、私たちの未来第10回 名古屋教区 インターナショナル・サマーキャンプ名古屋教区では、多文化の子どもたちのサマーキャンプをその時々の状況から切り口を探し、「いのち」の輝きを深めてきました。様々な文化の子どもたちとの関わりを肌で感じながら、キリストにおいて一つである体験を積んできました。異質なものを受け入れることによって豊かになり、教会によそ者はいないことを確信出来るキャンプでした。小教区に所属していない子どもたち、いろいろな教会の子どもたちがはじめて出会い、そこで新しいともだちをつくって、来年また会うことを楽しみに分かれる姿に、子どものもつ力を見ました。大人もこの子たちのようだったら、戦争はないでしょうにと。 今年は、7月30日と31日に1泊2日(例年は2泊3日)で「不戦60年」を記念し、「約束してみませんか、私たちの未来」をテーマに 主税町 教会で10回目のインターナショナル・サマー・キャンプをしました。 教区長の野村司教様は、ミサの説教で私たち一人ひとり、そして教会共同体としての塩、光としての役割、味を付け、腐敗を防ぐ塩、照らし、暖める光について優しく話してくださいました。夜には、腐敗することのない平和を守りつづけ、平和をつくっていくために、16教区の司教様方の紋章をつけたキャンドルライトで十字架をつくり、その周りに「日本47都道府県の県の木」に、いのち、平和、ゆるし、愛に必要な、様々な「・・・き」(例えば、正義、和気、秘跡、勇気,戦争放棄、など)の言葉をつけたキャンドルライトを並べ、10の具体的な行動を約束しました。キリストの木に結ばれた教会の一人ひとりである私たちがこの木につながって、今、住んでいるこの日本のそれぞれの場で塩となり、光となるために。 携帯電話の番号をあげたり、もらったりしながら、来年また会いましょうと、ともだちとの別れを惜しんで帰途についた子どもたちでした。 10年間続けてくることのできた陰には、司教様、神父様方そして信徒の皆様の理解と協力がありました。心から感謝しています。 (インターナショナルサマーキャンプ実行委員会共同世話人:榊原幹夫・ 主税町 教会、柴田高良・守山教会)
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